紅鮭の麗しのタカラヅカ

ヅカ鑑賞歴3年の弱輩ファンが熱く独自に語ります!!

【映画】白い牛のバラッドを拝見して!

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こんにちは。
これは映画ですが、先日普段あんまり観ない映画を観たので書いておこうと思います。
 なんとこちらはイラン映画
 面白かったかというと、面白かった!ちょっと珍しい体験をした感じがしました。
 しかし、これをみんなにおすすめできるかというとちょっとわからなくなってしまうので、わからない理由とかを書いてみたいです。
 ストーリーは、イランに暮らすミナさんが主人公。冒頭、刑務所っぽい白い建物の中庭のようなところに白い牛がいて、不穏な音がする場面。怖い。
 夫は友達と揉め事があり相手を殺した罪で死刑になってしまいます。シングルマザーになり工場で働いたり、内職したりして子を育てます。また一人娘は耳が聞こえなくて手話で会話をするのですが、多分学校は普通の学校で、なじめてなくて行きたくないとか言います。団地風の二人の最初のおうちは例によって日本の住宅事情が悪すぎるため、私達から観ると貧しそうだが、極貧には見えません。
 でも多分極貧を表したいのだと思う。でも日本の貧乏は畳の部屋に何もない、だからそれからするとふるそうだけど椅子テーブルとかちゃんとあって、どれくらい貧乏かわからないのです。貧乏っぽいけど、これはイランはみんなこんなもんなのかも、とか思ってしまい、さらにわからない。
 それよりこの娘が学校行かないとかに辛い気持ちがします。そりゃ辛い、シングルマザーでは。
 そしてしばらくすると、なんと夫が冤罪だったことが判明。もちろん賠償金が出るとのことですが、当分先らしい。嘆くミナちゃん。
 しかしこの嘆き方も、割に激しくはありません。なんか耐える感じが濃い顔なわりにアジア人と親近感を抱かせます。欧米の映画だったら泣く怒る大変だと思う。
 そんな折、夫の友人だったという男が訪ねてきて、なにくれとなく助けてくれます。
 この夫の友人の男がやってきたのは一度なのに、優しくしてくれていた大家さんにそれを理由に追い出されてしまいます。しかもなんと、不動産屋さんにいくと、「未亡人には部屋を貸せない」と言われます。しかもこれはこの不動産屋がおかしいのではなく、イランに広くある価値観らしく…「はあっ?!」このへんでワタクシは怒り狂いました。なんなん、それはイスラムの戒律なのか?!弱者にむち打つような考え方では!
 しかし、男が助けてくれ、親子は良いお部屋に越せて、少し生活が安定します。だんだんと、男と家族のようになっていきます。
 そしてミナと男はどうやら恋仲になるのですが…イスラム圏での表現の限界なのか?!とてもわかりにくい。
 男の眠る部屋に、頭のベールを取り、口紅をひいて入って行くミナ。そしてその後はすぐ後日のシーン。これは朝チュンなのか?二人は肉体関係ができたのか??その後もある程度距離がある(ようにみえる。手つなぐとかない。)二人だし、イスラム圏だし、そこがわからない。不道徳で破廉恥な欧米映画ばかり観てきてるワタクシには、ちょっと自信もてない。だって日本のドラマだと、服脱いだけどしてないとか、普通にストーリーにあるじゃないですか!!

ここからネタばれします。


結局男は実はミナの夫に死刑判決を出した判事の一人で、罪の意識からミナを助けていたのでした。事実を知り、ミナは男を殺そうとします。そして、男は倒れ…るのですが、ソフト次のシーンで椅子に座っている。
 そしてラストなのですが、一緒に観た夫は、殺して、椅子に座らせたのだというし、ワタクシは殺す妄想をした、のだと思ったのですが、正解がわかりません。
 そして、宣伝文句が冤罪サスペンスとなっているのですが、違うと思う。ワタクシの印象には、夫を亡くした親子のイラン社会でのいきにくさや、音楽や演出による不安感からくるストーリーのはらはら感が強く残りました。
 面白かったのの多くは、イラン社会問なじみないところを覗く感じがあったことの物珍しさ。そして上記のはらはら感です。映画評の評価は高いようですが、イラン映画という物珍しさが大きく加点されてると思います。
 でも全然前情報なしで映画を観ると、思っていたよりはらはらして楽しかったです!



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