紅鮭の麗しのタカラヅカ

ヅカ鑑賞歴3年の弱輩ファンが熱く独自に語ります!!

【ネバセイ】ジョルジュの恐ろしさを考察したい

ネバセイ一回目を観てから、ジョルジュの恐ろしさが頭から離れませんので、考察したいと存じます。
 まずはキャサリンとの出会いからいきましょう。パーティーで、彼女エレンの出演予定作にいわば文句をつけにきたキャサリン。その怒った顔を、不作法にも撮影しるジョルジュ。
 肖像権とかいいのか。現在だと問題になりそうです。いわば最悪の出会いの二人。
 キャサリンはフィルムをとりかえしにいきます。そこはチャラチャラしてる(とパーティーでは見えた)男にしては、簡素な仕事場。しかも仕事(現像)をしてます。
「ちゃらいけど仕事には真剣なんだわ…(加点1)」
 そして意外にも街の写真を撮っている。「女だけじゃないのね…(加点2)」そして自分語りを始めます。貧しいポーランド出身でなかなかの波乱の人生の彼。「私の知らない世界を知ってるのね…(加点3)」
 おそらくアメリカ生まれで、あまり苦労なく育ったキャサリンは自分がお嬢さん育ちなことに、脚本家をしていく上で、人生経験語りないという意味で、引け目を感じることがあったのかもしれません。
 賢いお嬢さん育ちな女子にありがちですが、ちょっとたたき上げ(といってもちょっと貧乏だったとかの程度なんだけど)の男に、「え、そんなことも知らないの、お嬢さん育ちだなあ」みたいなことを言われると忸怩たる思いがしてしまうのですよ。でも、私は何も知らない…なんて引け目を感じる必要はホントは全然ないのです!お嬢さん育ちであることはご両親が頑張ってくれた素晴らしいことですよ!そんなこという男とはささっと離れましょう!
 脱線。もちろんジョルジュはそんな失礼なことは言わないんですけど、キャサリンはチャラく見えたけど苦労してたというとこで加点してしまったのは間違いないでしょう。
 まあ、ここまでの流れでだいたいの女はジョルジュに落ちるのではないでしょうか 笑
 だってiPhoneさえあれば猿でも素晴らしい写真が撮れる現在と違い、写真は貴重な時代、きれいにとってくれるなんてカメラマンは魅力的な仕事でしたでしょう。そんで苦労したことと、孤独で悩む(デラシネ~)ことを告白。そしてイケメン。
 エレンもこれで落とせたはず。
 そんなエレンともあっさりとスペインで別れ…ただ、この動乱のスペインで再会し、運命を感じちゃうのはあれですよ、吊り橋効果だよ、キャサリン!!
 ワタクシの知り合いは9.11のときNYにいてですね…一緒にいた子と恋仲になったですよ。あとであっさり別れたので、あ、これが吊り橋効果…と思いました。皆様、動乱期は注意しましょう。
 内戦中の二人はワタクシの心情的には脇役なんですよね。だってスペインの内戦なんだもん。まあここは二人はうまくいきました的な感じのみです。
 そしてラスト、キャサリンに写真をたくして別れるジョルジュ。
これですよ。男はいつも、女を置いて自分の道を行くのだ!という男なわけです。勝手ですね~
 現代だと、一緒に帰ってくれて、結婚してよいパパになって家事分担してくれるのがよい男だと思いますが、潜在的には女子は前者を好むのか???
 まあお芝居としては「キャサリンと一緒に帰るよ、あとは頑張って。」とキキちゃんに言って立ち去ったらくそ駄作ですからね…汗
 でも、これ、キャサリンが帰れなそうな弱々しい女じゃないとこがポイント。国に帰っても仕事もある。意志も強く頭もいい。実際帰って、ジョルジュの子を産むわけです。キャサリンも、(まあ帰っても私仕事あるし、一人でも大丈夫だわな)と頭をかすめているわけですね。やはり女性も手に職ですね。 
 これも、キャサリンはいわば一人で仕事と子育てできちゃうキャパのある女だから、こんなとこで一人で帰そうとする男を好きになるんですね。エレンはちょっとそこまでタフじゃないから早めに帰ったわけ。
 でもそういうさあ、賢い女性が好きなことをしてる男をサポートしてるってけっこう多い図だよなあ…たまに好きにしてる女性を男性がサポートしてる形もありますけどね、少ないよね。
 私はこういう勝手に行かなくてもいい戦地に行って死ぬような男はホントよくないと思うよ。ホントこれ男役さんだから許すのよ…
 皆様もジョルジュのような男に気をつけて~

 まあ、イケメンに振り回される人生と、そこそこの人とそこそこの幸せと、どっちがいいかは議論の余地ありそうです。 笑
 そして宝塚の男役さんはイケメンに決まっているし、あんまり舞台で家事分担イクメンされてもね(ガイズアンドドールズでみっちゃんは赤ちゃんおぶってたけど) 笑
 




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