紅鮭の麗しのタカラヅカ

ヅカ鑑賞歴3年の弱輩ファンが熱く独自に語ります!!

【映画】スティルウォーターを拝見して。

この映画はオットーが公開時に見に行こうと言っていたのですが、えーっなんか…とか言ってる間に公開時期が過ぎてしまったため、本日アマプラで発見したのでオットーと一緒に見てみました。
 以下、ネタバレします!


 オクラホマで現場仕事などをする主人公ビル。マット・デイモン
 彼にはフランスに留学して現地で友達を殺した罪で刑務所に入っている娘がいます。
 お金を工面してフランスに彼女に面会しに行くビル。しかし娘はもう捕まって数年になるのに、弁護士にあてて本当の殺人犯はアキームという男だった可能性があると手紙を書きます。
 ビルはいてもたってもいられずアキームを探し始めます。
 途中でホテルでたまたま隣り合わせたお部屋のシングルマザーの母娘と親しくなります。
 母親いかにもフランス人といった感じの舞台女優。娘はかわいいマヤちゃん。人助けのつもりでフランス語のできないビルを助けたりしているうちにマヤの方もビルに大変なつき、ビルはシングルマザーの親子の家に居候することになります。
 現場仕事をしながらアキームを探したりするのですが、なかなか事件は進展を見せません。
 ところがある日サッカーを見に行った時に、たまたまアキームを発見。彼を殴って昏倒させ居候先のマンションの地下室に彼を監禁!
 彼の髪の毛と殺人現場に残された DNA を鑑定してくれるように元警察官の探偵に頼みます。
 一方そうこうする間にビルと舞台女優との恋は進展。昔娘が小さい時にはなかなか出来なかったと思われる子育ての豊かな時間をビルはマヤと持つこともできます。
 でも思ったんですけど、この場合いくら彼が多少自己満足に陥ったとしても、結局今世話をしている子供は他人の子なわけです。
 本当の自分の娘は彼との関係性など色々悩んだ挙句にアメリカを飛び出し、殺人事件に巻き込まれて投獄されているわけです。
 そっちはいいのか…というようなマヤとの交流の時間が比較的長く描かれます。
 そして監禁がなぜかばれ、警察がビルのところへきます。警察が地下室に踏み込むと、そこはも抜けの空でした。
 それっきりアキームは見つからないわけですが、髪の毛と DNA サンプルが一致して、本当の犯人は娘ではなかったということが証明され、娘とビルは晴れてオクラホマへ帰ってきます。
 まその実は。アキームを逃したのは女優。彼がビルがしでかした監禁という犯罪に呆れたのか、二人の関係は終わりになったのです。
 しかし監禁中のアキームの言葉から、アキームが娘の友達を殺したのは、娘からの依頼だったということがビル知ります。
 オクラホマでその事を娘に聞くと娘は泣きながら認めるのでした。実際の殺人犯はアキームだったけれど娘には罪があった、ということがわかります。そこで映画は終わりなのですけれども、サスペンスミステリーとしてみると、途中の親子との交流が長く描かれすぎていてちょっと中だるみします。そう、長いんです。
 2時間半ぐらいあります…
 印象深いのは私たちが思い描く素敵なフランスではなく、移民の黒人、中東の人たちがいっぱいまとめて住んでいるスラムの不穏な雰囲気や、とにかく英語が通じずアメリカ人としてはちょっと辛いんじゃないかなあと言う、自分が異物であるという感覚が強く描かれます。
 そして信仰心が強いものの、今まで暴力的であったり酒に溺れたりしてきたというビルという男が描かれるのですけれども、マットデイモンの知性と真面目さが強く出てしまいまして、なんとなく彼がそれまでに暴力的であったり刑務所に入ったり多分死んだ娘の母親ともうまくいっていなかったのだ、ということがなんとなくリアリティがない。
 と言うか信じられない。だってマットいい人そうだもん。
 そしてもう一つこれはないんじゃないかな、と思ったのが、ものすごくフランス人らしくアムールに生き文化というものの豊かさみたいなのを強く感じて人生を生きることに喜びを感じていそうな、フランス人女優とオクラホマの田舎であんまり文化的なものはなく、プロテスタント的な信仰にすがって生きてきた田舎のアメリカ人との恋というものはこれ絶対成立しないんじゃないかな?と思いました。
 たぶんフランス人女性はそういうアメリカの田舎の男性をバカにします。ここにマットデイモンだから結局成り立ってしまうというのがあります。その辺が違和感であり、ちょっと納得しきれないところがありました。
 ていうかミステリーとしても娘ちゃん、最初に捕まった時にアキームに殺人を頼んだと言えば、まあ殺人を頼んだ罪には問われるけれども、殺人の実行の罪には問われないわけで刑期はどう考えても短くなるような気がするんですよね…なんで数年経って言い出したのか?ちょっとよくわからない。
 そして作品を通じて言いたいのは信仰に篤いビルが報われているんだかいないんだか?人生は時に残酷だ、という言葉があり、娘は帰ってきたんだけれども、でも娘は罪があった。でも帰ってきてくれて嬉しいだろうなぁと言うね。なかなかその複雑さを描いているんだと思います。若干この辺の解釈をしようと思うと難しいです。
 でもまあ、結局マットデイモンはいいなと思った作品でした。
以上です。



宝塚になったらいいんじゃないかなというような世界観とストーリーでのお話書いてみました。文庫版で買うとびっくりするほど高いので、電子版をAmazon Kindle で見ていただけると良いかなと思います。 Kindle の端末がなくても携帯で Kindle アプリを入れれば見れます。 19世紀ハンガリーを舞台としております。歴史ものが好きな方も

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