さて フォルティッシッシモの感想です!
ストーリーとしてはベートーベンの観念的な抽象的な伝記という感じでした。
おそらくナポレオンが出てきて、フランス革命後の多いにヨーロッパの 歴史の動く時点だったため、時代性というものが非常に 重要になったこと、ベートーベンの有名な革命と英雄の曲のモチーフがナポレオンであったことなどから、おこまざるを得ない。しかしナポレオンは当然ですが有名な人物ですが、ベートーヴェンと関わりがあったわけでもなく。
あちらこちらを飛ぶような 描きかたで 進んでいきます。
最後の方がちょっとそういう意味ではわかりにくくて、ベートーヴェンが一体どうしたのか、そしてなぜ第九を作曲するに至ったのかが現実の出来事ではなくて、真彩ちゃん演じる謎の女や夢の中と思われるさきちゃんのナポレオンとの関わりなどで描かれるので、若干「うん…」っていう感想になってしまうんですよね。
ていうかベートーベンほど有名で偉人であっても、結婚できないとか、家庭が持てないとか、そういういわばちっちゃいことが気になるって、何となく人間の切なさっていうか、辛いよね。
ですが盆は回るし、せりも上がり下がりして楽しい映像もものすごく使われていて、迫力もあります。
せりの上での芝居が多くて 転ばないでね落ちないでねってついついヒヤヒヤしてしまう笑
そしてナポレオン軍の兵隊の制服はとてもかっこよく、雪組若手さんのお姿が素敵です。
カリさん演じるメッテルニヒは若い頃金髪のイケメンだったということで、もてた みたいですので実はカリさんにぴったりなお役なんですよね❤
アーサと彩海せらちゃんの若き日のベートーベンのシーンも爽やかで爽やかでキラキラしていましたよ。
物語の 案内人的な3人の音楽家達。みちるちゃんは可愛い子。縣千さんはかっこいい。
そしてゲーテを演じる彩凪さん。
セリフが重厚で、軽く言うと中二病感。と言うか決めっちゃくっちゃ決まったセリフなんで、とっても素敵でした!かっこよかったー!
そして雪組の皆さんがラストに全員出てきて望海さんを送るように歌い上げるのはとっても素晴らしい。わりと下級生の方まで 名前のあるお役があってやりがいがあったんじゃないかしら。
そういう意味では上田先生よい作品を書いてくださったんじゃないかなって思いました。
お話的には上田先生にはやっぱり悲劇を期待したい!この辺は次の月組さんに行きたいかもしれません。
ところで電子書籍を出しました。
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