はい、ラッチマンなんですけれども。
ラストの後は一体どうなってしまったのかというところを考察してみたいと思います。
まずこのラッチマンという方、大変少女漫画脳と言うかハーレクイン脳と言うか、そういう設定に 大変都合のいい人物です 笑。
まあまず美男ですね。そして白い軍服の似合う軍人さん。
ヒロイン(自分)を愛してくれて、一途 に求めてくれるのですけれども、同時にパリにいた時には女遊びも上手だったような過去があり、一途で誠実でありながらも女扱いが上手い。
女性は一途で誠実なのを求めるけど不器用で女扱いが下手な男は嫌なんですね。
まあそもそも現実だとあまりにも女慣れしてないと誠実でも交際が始まりませんからね。
そしてラッチマンは悪い。極悪じゃないけど不良な悪の魅力。パリで夜の街でならしてたという魅力的に見える側面があるわけです。
どうにも少女漫画的な業界では真面目なだけの男性というのはイケメンでもあまり人気がないですね。
なんかちょっと不良とかちょっと悪みたいなのが人気。私は昔から不良人気分からないんですけれども。
なのでパリでは悪かったという過去がとても魅力的な感じで描かれるわけです。
しかし悪かったんだけれどもヒロインのおじいちゃんを助けたりしている正義感があり、そして本物の詐欺師と殴り合って勝っている。
喧嘩も強い。実際に生きているとケンカが強いのが役に立つ所ってあんまりないですけれども笑、これもかっこいいということになりますね。
そして同時に大金持ち。出自がよく血筋がいいわけです。が、なのに途中で財産はいらないなんて言っちゃったりして…!
自分で生きていくタフさだとか財産にこだわらない鷹揚さなんかも出ちゃったりしております。
どんだけ!
さてこんなイケメンラッチマンなのですが!最後は別れを選びます。
主題歌の中で「もう一度君の 心を教えて欲しい」なんて歌っていますが、ヒロインは最後にあなたを愛しているとはっきり言っているにも関わらず、その彼女を置いて旅立つのです。
これが悲恋という切ない結末のためにやっているご都合主義的な行動ではないかと私は思うのですが、そして自分から去っていったにも関わらず、君の心を教えろ。
何とも矛盾しております。
さてそんなラッチマン。ヒロインの方は彼を求めてパリの街をさまようという悲しいラストですが、彼はどうなるのが宝塚的に正解なのか。
どうやらお一人で歌っているので新しい恋には出会っていないのではというのが結論ですね。
これ、めっちゃイケメンなのにこのままずっとこの想いを抱いてそしてさすらっていなければいけないのでしょうか?
そもそもなぜこの恋に破れたからといってマハラジャを継ぐのをやめてしまったのか、弟が突然出てきて継ぐことになったりビックリなんですけど、そこもちょっとよく分かりませんけれども笑、そんな彼はまあ博打もうまいって言ってたし、食うに困らないにせよ、 この彼は別の女と結婚したりするんでしょうか?
あんなにイケメンなのにずっと一人というのも不自然ですですが、宝塚脳的にはヒロインを忘れて新しい女というのはちょっと受け入れがたいところ。
ではどうなるべきなのか。そうです。
死ぬんですね。
本編では描かれておりませんが私は彼はまもなく白軍服を着て戦争に出かけ何の戦争か分かんないけど、そこで非業の死を遂げるのが一番正しいのではないかと思っております。
まあヒロインと再会するというのもありですが、ここでヒロイン=自分、に突然変化が生じます。あそこまでラッチマン(男役トップさん、主役)を傷つけ、それなのにヒロインが幸せになるのは許せんのだよね~だからヒロインとの再会は絶対なしな。
現実だったらあん時好きだったんだよなあ~あの恋だけは叶えられなかったんだよなぁ、と言って新しい美女とくっつくというのが妥当なところでしょうが、そんなの宝塚脳には受け入れられませんよね。
ということできっとラッチマンは白軍服を赤く染めて(かっこ良く)死んでいると思います。
以上でした。
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